局所排気装置

有機溶剤や有毒ガス、粉じんなどを取り扱う現場で勤務される方々の命と健康を守る装置の設計、施工から保守、修繕までワンストップで対応します。

多種多様な局所排気ニーズに応える

粉じんや有毒ガス、高熱ガスなどを扱う製造現場やプラントなどで、作業者の健康と安全を担保する局所排気装置や排ガス処理設備。
排気量の見極めや複雑な経路となる配管の流量の正確な積算、合理的で効率的な施工工程の決定などには、構造知識だけでなく、施工工程に関する豊富な経験も要求されます。

  • 局所排気装置設計施工
  • 排ガス処理装置設計施工
  • 粉じん排出設備設計施工

局所排気装置設置と法令等

有機溶剤や有毒な化学物質を取り扱う業務は、労働安全衛生法や有機溶剤中毒予防規則および特定化学物質等障害予防規則等による厳しい規制を満足する必要があります。これらの業務の安全性を確保するために不可欠なのが、ドラフトチャンバーなどの局所排気装置ですが、その設置は管轄の労働基準監督署に届出が義務づけられています。

局所排気装置には高度な安全性、耐久性等が求められることから、設置にあたっては排風機の位置、ダクトやチャンバー等の施工手法に至るまで詳細な規定があり、また制御すべき風速など満たすべき性能条件などが法規で定められています。

三盛工業は、豊富な経験とノウハウにより、局所排気装置の設計・施工や届出等までサポートし、スムーズな設置と安全な稼働を実現します。

フード設計

局所排気装置設計の重要ポイントの一つがフード設計です。ガス等の有害物質を的確に補足するために最善の形状、位置である必要がありますが、同時に作業者の業務動作にも十分配慮し、操作性を損なわない設計にする必要があります。

また、設置環境における寒暖差や気流を考慮しシミュレーションすること、過剰なサイズによる排風量の無駄を排除することなど、個々の現場の特性を勘案して最適な設計が求められます。

制御風速設計

作業者に届く前に有害物質を補足し、フードに引き込むために必要となる気流の速度を制御風速と呼び、その条件は有機溶剤中毒予防規則や粉じん障害防止規則などで定められています。
十分な効果を発揮する制御風速の設定には、設置エリアの気流や有害物質の飛散速度を考慮した上で理論値を求めることができますが、設置環境によってはその数値では効果が出ないケースもあり、設計・施工者の経験値がものを言う場合もあります。

搬送速度設計

フードで吸引された有害物質を含む空気はダクトを通って排気されますが、局所排気装置の欄にランニングコストや保守性能に大きく影響するのが、このダクトの設計です。
ダクトを広くすれば流速を小さくすることで、運転コストを下げることができますが、有害物質がダクト内にこびりつき故障の原因となるリスクがあります。逆にダクトを補足すれば流速は大きくなりますが、装置の寿命を縮めてしまうリスクを生じます。

ダクト内に有害物質が停滞して堆積しないために最低限必要な風速が搬送速度です。搬送速度を確保しつつ、バランスのとれたランニングコストや保守性能を実現するために、最適なダクト設計をいたします。

施工事例

ご相談から稼働まで

ヒアリング

作業内容や現場環境等を詳細にお聞きします

計画

ダクト抵抗等の計算と系統図の作成
計画書の作成
見積書の作成

ご発注

日程等を調整させていただきます。

申請

関係役所への申請書類作成
提出代行
お打合せ動向

提出書類例
  1. 機械等設置・移転・変更届け(安衛則様式第20号)
  2. 周囲の状況および四隣との関係を示す図面
  3. 作業場所の全体を示す図面
  4. 発散源となる機械・設備の図面
  5. 局所排気装置摘要書(安衛則様式第25号)
    プッシュプル型換気装置摘要書(安衛則様式第26号)
  6. フード図面
  7. 局所排気装置系統図
  8. 局所排気装置設計計算書
  9. ファンの性能曲線
  10. ファンの図面、カタログの写し
  11. 空気清浄装置の図面、カタログの写し

工事

現場周辺の環境と安全性に配慮して施工工事を実施します。
完成後点検実施
性能報告書作成
同上提出代行

定期点検等

定期自主検査実施
点検記録及び検査報告書作成
不具合に対する補修と点検

  • 系統図
  • 適用書
  • 局所排気計算